語学力・実務経験ゼロからの出発
「ドイツで働きたいけど、語学力もないし経験もない…」
あなたはドイツで働きたいと思いつつも、そのような不安を抱えてはいませんか?
私も渡航直後は同じような状況でした。
パートナーの転勤でドイツに移住したものの、ドイツ語力もヨーロッパでの職歴もゼロ。キャリアといえば、日本での学校教員経験とブラジルでの邦字新聞記者という、一見ドイツでは活かしにくそうな経歴だけでした。
しかし結果的に、移住から1年で日系メーカーの営業補佐として内定を獲得し、その後管理職へとキャリアアップを実現できました。
この記事では、そんな私が実際にドイツで就職を果たすまでの1年間の取り組みを、お伝えしていきます。
目次
語学力で変わる就職の選択肢
書類選考すら通らない現実
私がドイツに来たばかりの頃は語学ビザのみで、就労は不可。
ドイツ人の伴侶と籍を入れ、就労許可が下りてから本格的に就職活動を始めましたが、最初の頃は書類を出しても面接にすら呼ばれませんでした。
語学力不足で選択肢が限られる中、飲食店やミニジョブ(月450ユーロ以下のアルバイト)という選択肢もありましたが、私は将来的により専門性の高いキャリアを築きたいという明確な目標があったため、まずは語学力向上に集中することを選択しました。

語学力がアピールの武器に
「語学力がなければ選択肢が限られる」と実感し、独学と語学学校を組み合わせて、1年間でゲーテ・インスチチュートのC1試験(上級)に合格しました。
C1レベルは「日常生活だけでなく、仕事上でもほぼ支障なく使える語学力」とされ、ドイツの移民局や企業でも広く信頼されています。おかげで、これが履歴書や面接で具体的にアピールできる武器となりました。
※語学の学習法についてはこちらの記事↓を参考にしてください。
ドイツ就職に向けた4つの準備
語学と並行して、以下のような就職活動の土台づくりも少しずつ進めていきました。
- 現地の求人サイト(Indeed.de、StepStoneなど)に登録し、気になる求人に応募
- LinkedInのプロフィールを英語で作成し、職務経験を整理
- 英文・独文のレジュメ(履歴書)を作成
また、デュッセルドルフ市内にある日系の人材紹介会社にも3社ほど登録しました。
登録後は、英語やドイツ語でのヒアリング面談が行われたのですが、当時の私の語学力ではまだスムーズに会話ができるとは言えない状態。
そのため、担当者からは「ご紹介できる案件はあまりありません」とやんわり断られ、自分の市場価値を思い知らされました。
ですが、このことが「何としても1年で語学をマスターするぞ」という想いに拍車をかけました。
未経験でも採用される職種とは
1年のブランクを武器に変えて
レジュメに「ドイツ語C1」「ビザ保有」と書けるようになると、レジュメへの反応が明らかによくなり、人材紹介会社からぽつぽつと案件紹介が来るようになりました。
1年の空白期間はできましたが、「語学ビザで語学を勉強していました」と言えば納得感のある説明になります。語学習得に1年以上かけたくなかったのは、履歴書に説明できないブランクはなるべく作りたくなかったからでもあります。
人材会社からいくつか頂いた求人案内で出会ったのが、日系メーカーの現地営業拠点。
小規模なオフィスで、ポジションは営業補佐的な職種。面接2件目で内定をいただき、就職が決まりました。
1年で語学をマスターしたこと、内定が決まるまでもエクセル講座などを受講してスキルを高める努力をしていたことも、面接で好印象につながりました。

アシスタント職が狙い目な理由
営業補佐のようなアシスタント職は実務経験がなくても受け入れられやすく、外国人が現地就職するうえで最初のステップとして人気のある職種です。
小規模オフィスの場合、まださほど”現地化”していないため日本人スタッフの割合が大きく、社内が英語や日本語で済むケースも少なくありません。
私の職場では、顧客とのやりとりは英語・ドイツ語でしたが、メール中心で高度な語学力は不要だったため、実務未経験の私にとって理想的な市場の入口となりました。
私はその会社の営業補佐的な仕事で実務やバックオフィス業務を一通り覚え、その後、転職して管理職へとキャリアアップしました。
企業が求める即戦力
就労ビザの有無
現地採用で多くの企業が重視するのが、「すぐに働ける状態かどうか」という点です。
外国人を採用する場合、企業側がビザ申請を代行するにはコストと時間がかかります。
特に小規模オフィスでは、人手不足からそのような対応が難しいケースもあります。
その点、「すでに就労ビザを持っている応募者」は、即戦力として迎え入れやすい存在なので、就労ビザがかなり就職のチャンスを高めてくれることは事実です。
とはいえ、就職に至る道はひとつではありません。
日本で内定を取得してから渡独し、雇用主に就労ビザを用意してもらうケースや、ワーキングホリデービザで入国し、現地で正社員登用→就労ビザに切り替えるルートもあります。
いずれのルートを選ぶにしても、自分の滞在目的や将来の働き方に合わせて、早めに情報を収集し、準備しておくことが成功への鍵になります。
計画的準備が就職成功の鍵
私の経験から言えることは、語学力とビザが揃えば、未経験でもドイツ就職は十分可能ということです。ビザ取得に至る道のりは一つではないため、あなたの現状次第で戦略は変わります。
あなたの現状がどうあれ、この3つの準備は早めに始めて行きましょう。
- 語学力を強化する(少なくともB2)
- 現地スタイルのレジュメとLinkedInを英語・ドイツ語で整える
- 求人サイトと人材エージェントの両方を活用する
こちらの記事↓も参考にしてください。
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「しっかりとした計画でドイツ就職を実現したい」
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