海外キャリア実現のためのロードマップ
「いつか海外で働きたい」
「日本の働き方に限界を感じている」
「語学力を活かしてグローバルキャリアを築きたい」
そんな思いを抱えている人は多いですが、実際に海外転職・就職を実現させるには、ぼんやりとした憧れではなく戦略的で現実的なステップが必要です。
本記事では、海外在住15年・4か国語を使いながらグローバルに働いてきた筆者が、海外転職を成功させるための5つのステップを、実体験も交えながらお伝えします。
目次
海外転職成功者の共通パターンとは?
海外転職に成功する人には、ある共通のパターンがあります。
それは「計画的な準備」と「現実的な目標設定」です。
実際に、多くの海外転職の成功者は、半年〜1年前から語学力のブラッシュアップや求人情報チェックに取り組んでいます。
一方で、「なんとなく海外に行きたい」という漠然とした理由では、ビザ取得や現地での仕事探しで挫折するケースが多いのが現実です。
では、具体的にどのような準備が必要なのでしょうか?
海外就職に必要なステップ
① ゴールを明確にする

まず大切なのは、具体的なゴール設定です。海外といっても、働き方や就職に至るルート、現地の事情は大きく異なるからです。
- 企業に就職(現地採用 or 駐在員)
- フリーランス・ノマドとして活動
- 海外留学→就労ビザ取得
- 国際機関・NPOなどグローバルな組織に参画
5年後、10年後にどんな働き方・暮らしをしていたいかをしっかり描くことが、行動の方向性を決める土台になります。
② 語学力を強化する

語学力は避けて通れない大前提。特に英語は最低限のパスポートになります。
ただし、大切なのは「点数」よりも実務で使える会話力・メール力・交渉力。日本ではTOEICが大変人気ですが、私の住むドイツではさほど認知度は高くありません。現地では実践的なコミュニケーション能力が重視されます。
さらに、渡航先やポジションによっては現地語(ドイツ語・スペイン語・フランス語など)が必須となる国もありますので、必要な語学レベルも事前に調べておきましょう。
私は、当時のパートナーの転勤がきっかけで海外渡航しました。もともと英語はある程度話せましたが、まずは現地語をアドバンスレベルに引き上げてから就職しました。
現地語が出来れば圧倒的に選択肢が増えますし、1年以内にアドバンスレベルに達する人は少ないので、他の候補者との差別化にもなると考えたからですが、その決断は大正解でした。
今日本にお住いの場合、普段使わない外国語を学ぶのは少し大変かもしれませんが、海外で自立したライフスタイルを送るための語学力は身に着けておいて損はありません。
③ 海外求人・現地情報を集める

次にやるべきは、リアルな求人情報に触れることです。
「自分のスキルや経験は海外で通用するのか?」
「どの国に、どんな仕事があるのか?」
といったことは、求人情報を読むことで初めて現実味を帯びてきます。求人情報を入手する方法はたくさんありますが、以下に代表的な方法をまとめました。
(1)日本語で使える海外転職サイト
語学力に不安がある方でも安心して使える、日本人向けの海外求人サイトです。主に日系企業の海外拠点やグローバル採用枠が中心で、応募や面談も日本語で進められる案件が多数。
- マイナビ転職グローバル:海外勤務・外資系・グローバル企業特化の求人が豊富
- リクナビNEXT 海外求人特集:海外駐在・現地採用の大手案件多数
- エン転職「海外勤務」特集:未経験OKの求人や日系企業の現地ポジションもあり
(2)グローバル&地域特化型の求人サイト
一定の語学力がある方や、現地企業での勤務を目指す方は、海外求人プラットフォームにもアクセスしてみましょう。
- LinkedIn:世界最大のビジネスSNS、海外求人の宝庫
- Indeed:60カ国以上で展開する世界最大級の求人検索エンジン
- Glassdoor:社員による企業レビューや給与情報が充実
- StepStone:ヨーロッパ市場に強いドイツ発の転職サイト
- Monster.com:老舗の転職サイト、求職者向け機能も充実
(3) 現地法人を持つ日系転職エージェント
求人サイトでは見つからない非公開求人や、日本語でやりとりを進めたい人におすすめなのが、海外拠点を持つ日系エージェントの活用です。
以下のようなエージェントは、現地に根ざしながら、日本人のキャリア支援に特化しているため安心感があります。
- PASONA、JAC Recruitment(アジア・欧州・北米中心に展開)
- Adecco、Randstad、Manpower(グローバルに展開する欧米系大手)
- その他、各国に特化した中小エージェント
定期的に求人を見ることで自分のスキルの市場価値が見えてくる上、実際の募集要項から必要な経験・資格が明確になるので、現実的な準備計画を立てることもできるようになります。
私が住むドイツでは、LinkedInは現地就職に必須のSNSと言っても過言ではありません。多言語対応で様々な機能が使えますので、海外就職を目指す人はぜひもっておきたいアカウントです。
④ グローバル仕様の履歴書を準備する

海外で働くには、経験・スキルの”国境を越える”表現力が必要です。日本でよく使われる和製英語は国外では通じないことが多いですし、あまり控えめにしすぎると自己PRになりません。
日本では「大げさだな」と思えるくらいの表現にして初めて「伝わるレベル」になることもありますので、しっかり「働きたい国で通用する自己アピール」を作成していきましょう。
自己PRのための表現は、英文の履歴書(Resume/CV)を作りながらブラッシュアップするのがおススメ。英文レジュメは国によって仕様が違いますので、現地でよく使われるフォーマットに従いましょう。
あなたの働きたい国ではどのように自己PRすれば、自分の持つ経験やスキルの価値が伝わるのか、といった視点で作成するのがポイントです。
⑤ 海外経験者とつながる・情報を取りに行く

最後に、机上の空論で終わらせないために、実際に海外で働いている人に話を聞くことです。
最近は海外キャリアを築いている日本人の多くが、SNSやブログで現地情報を発信しています。あるいはオフラインの交流イベントなども利用して、現地のリアルな温度感を探ってみましょう。
オンライン活用例:
- LinkedInでの積極的な人脈作り:同業界・同職種の海外在住者にアプローチ
- X(旧Twitter)での情報収集:ハッシュタグ #海外転職 #海外キャリア
- note・ブログでの体験談収集:具体的な転職プロセスや生活情報
オフライン:
- 海外転職セミナー・イベントへの参加
- 各国の大使館・領事館主催のキャリア系セミナーへの参加
- 国際交流イベントでのネットワーキング
海外経験者の話には、ネット上には出てこないリアルな情報が詰まっています。また、海外就職するかどうかで迷っている人にとっては、それが本当に進みたい道かどうかを見極める材料にもなるでしょう。
「海外で働く」ことは、決して特別な人だけのものではありませんし、そこに至るまでのルートは一つだけでもありません。
しっかりアンテナを張って情報収集や準備を進め、チャンスが来たら即座につかむことです。
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