1年で語学ゼロから上級に
「海外で働きたいけど、語学力が不十分」
「語学学校に通っても中々上達しない」
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
ドイツ・ブラジルに移住した当初は、私もその一人。現地語がまったく話せず、空港の案内やスーパーの会話すら理解できない状態でした。
それでも1年後にはドイツ語・ポルトガル語とも上級(C1)に合格。新聞を読み、ビジネスの場でも問題なく使えるレベルに到達しました。
使った教材は、「文法書1冊と辞書」。教材費は月1万円以下です。
語学学校は“練習の場”として割り切り、あくまで自習を軸に学習を進めました。
この記事では、そんな私が実践して効果のあった5つのポイントについてお伝えしていきます。
私が実践した5つの学習法
① 文法は「超短期集中」で一気に攻略

日本の語学教育では、数年かけて文法を少しずつ学ぶスタイルが一般的ですが、個人的にこの方法は効率が悪いと考えています。
私が実践したのは、日本から持参した中級レベルの文法書を使って、1か月で一気に全体像を把握する学習法。
最初から完璧に理解する必要はありませんので、「この言語はこういう仕組みなのか」と全体をざっくり掴むだけで十分です。
このアプローチの最大のメリットは、文脈から意味を推測する力=「文脈推測力」が飛躍的に高まること。
わからない単語があっても、文法構造がつかめると、文の意味がある程度推測できるようになります。
たとえば、ドイツ語で以下のような文章に出会ったとします:
Der Zug wurde wegen eines technischen Problems abgesagt.
(電車は技術的な問題のため運行休止となりました)
この文で「technischen」や「abgesagt」が分からなくても、「wurde + 過去分詞」の受動態の形、「wegen + 名詞」で理由を表す前置詞句だとわかれば、意味の全体像がなんとなく見えてきます。
教材は、高価な講座や参考書をいくつも買うよりも、厳選したものをじっくり使いことなすことが大事です。
②|新聞・雑誌で「生きた表現」を学ぶ

文法をひと通り頭に入れたら、次は生きた教材での学習です。
私が使ったのは、現地の新聞や雑誌。教科書の例文では味わえない、リアルな表現に触れていきました。
この学習法の最大のメリットは、単語を「文脈の中で」覚えられること。
日本語の直訳では自然な現地語にはなりませんので、私は新聞から料理のレシピまで、興味の赴くままに読んだり聞いたりして生の表現に慣れていきました。
中でもよく活用したのは、現地版の「Yahoo!知恵袋」。
ドイツでは「gutefrage(グーテ・フラーゲ)」というサイトがあって、誰かの悩みに色んな人が匿名で回答するのですがが、日常の悩みを現地の言葉でどう表現するかがよく解るので、とても参考になりました。
また、毎日の料理に使うレシピを現地のサイトから探したり、Youtubeでレシピ動画を見たりもしました。文脈から内容がある程度わかるので、おススメです。
生きた教材をたくさん読んだり、耳に入れたりすることで、何度も出てくる表現や構文が自然に頭に残るようになり、より自然な表現が身についていきます。
③ 聞く・読む・書くをバランスよく

インプットに偏り過ぎてしまうと、語学が中々使えるレベルになりません。単語帳を丸暗記しても実際に使えなければ意味がないので、どんどんアウトプットしていきます。
私は語学学校の仲間や現地の友人と話すだけではなく、毎日テキストチャットのやり取りをしていました。
しゃべっている最中は理解できないことでも、チャットであれば読めるし、辞書で調べたり考えたりしながら返信を書けるので、日常会話もままならない時期はとてもお勧めのアウトプット法です。
また、「聞き流し」も効果があります。私は現地のテレビをつけっぱなしにして、家事の間にも耳から音に慣れる環境をつくりました。
内容が全部わからなくても、発音やリズムに慣れることが大事です。
④ アウトプットの場としての語学学校

語学学校の魅力は、皆同レベルで間違えても恥ずかしさがないため、気楽にアウトプットできることです。
ドイツの語学学校では、アルバニア、ブラジル、イラン、スペインなど、世界各地から来た移民たちと机を並べました。
初めは単語のやりとりさえ難しい状態でしたが、簡単な会話ができるようになってからは、日々のやりとりを通じて、異なる文化や価値観に触れられるようになり、視野も大きく広がりました。
私が通った非日系の語学学校には日本人は一人もいなかったため、日本語に甘えてしまうこともありませんでした。
同じレベルの外国人同士で切磋琢磨できる語学学校は、間違えても恥ずかしくないアウトプットの場として、どんどん活用していきましょう。
⑤ 母語断ちと「知ってるコンテンツ」活用法

私は更に、日本語に極力触れない生活を意識しました。スマホ、テレビ、SNS、漫画まで現地語に切り替えて、「生活すべてが教材になる」状態をつくりました。
このように日本語から距離を置くことで“現地語漬け”状態になるので、圧倒的に吸収が早まると感じました。
特に効果があったのが、好きな漫画を現地語で読むこと。ストーリーがわかっているのでセリフの意味も理解しやすく、自然な会話表現や話し言葉の習得に役立ちました。何より楽しく学べます。
ちなみに、写真はeBayで調達した「鬼滅の刃」英語版です。
1年で変わった見える世界
このような方法で1年間集中して取り組んだ結果、ポルトガル語もドイツ語も、1年後に上級レベルに達することができました。
行政手続きや携帯電話の契約など、日常に必要なことは一通り一人でこなせるようになると、自信もつきますし、毎日の生活がさらに楽しくなります。何より就職活動での選択肢が広がり、面接にも自信をもって臨めるようになったことが最大の収穫でした。
大事なのは「自分に合った方法で継続すること」。楽しんで続けられる方法や環境を見つけることです。
語学は継続すれば必ず身につくスキル。ぜひ自分に合った学び方や自分に合ったペースを見つけ、視野と世界の広がりを楽しんでください。
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